Riskpedia(信用リスク用語集)

標準的手法

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読み ひょうじゅんてきしゅほう
英語名 standardised approach

 自己資本比率規制においては、銀行は自らが保有する資産の価格変動リスクを計測したうえで、それに見合った所要自己資本額を算出することになっている。標準的手法とは、価格変動リスクにさらされている資産のうち、「信用リスク」を計測する際に認められた3つの手法のうち、従来の規制とほぼ同様の基本的な計算方法のことをいう。
 標準的手法を採用する銀行では、ほぼすべての貸出について、当局所定の掛け目を用いて所要自己資本を計算することになっている。内部格付手法を採用する場合と異なり、簡易な信用リスクの計測手法となることから、掛け目の設定には相応のバッファーが見られており、所要自己資本の算出上は最も保守的な扱いを受けることになる。