貸出の対象となる物件の評価額と、実際の貸出金額の比率をあらわし、一般には以下の式で計算される。いわゆる担保カバー率の逆数に相当する。
　LTV=貸出残高/担保評価額
　例えば、物件価格の5%相当の頭金を用意することを条件とする住宅ローン商品の場合、当初の貸出残高は担保評価額の95%になり、これをLTV=95%の貸出という。
　LTVは小さいほどデフォルト時の回収可能性が高くなる（=LGDが低くなる）ため、銀行にとっては安全な貸出といえる。資産価値の上昇局面においては、時間の経過とともにLTVが自然と下がることが見込めるため、100%を超えるような高いLTVでも貸出が行われることがあるが、これはしばしば資産バブルの温床となっている。