Riskpedia(信用リスク用語集)
貸出先の予想損失(EL)やデフォルト率(PD)、デフォルト時損失率(LGD)といった信用状態をあらわすパラメータ(信用パラメータ)について、定量データをもとに数式によって算出する手法全般を総称したもの。構造の違いによって、モデルの種類を大きく二つに分けることができる。
一つは、デフォルト事象に一定の構造を仮定して解析的に信用パラメータを算出する確率過程モデルであり、もう一つはデフォルト事象にかかる実績データをもとに、特に構造に仮定をおくことなく直接的にパラメータを推計する統計モデルである。前者が「デフォルトはこうして発生する」という構造を頭の中に思い浮かべて、方程式の形に作り上げたものであるのに対して、後者は、実際に発生したデフォルトデータを一つ一つ見比べて、実際のデータから地道に作り出された方程式を指す。デフォルト率の評価モデルとして一般的な「ロジスティック回帰モデル」は、統計モデルの一形態である。
一つは、デフォルト事象に一定の構造を仮定して解析的に信用パラメータを算出する確率過程モデルであり、もう一つはデフォルト事象にかかる実績データをもとに、特に構造に仮定をおくことなく直接的にパラメータを推計する統計モデルである。前者が「デフォルトはこうして発生する」という構造を頭の中に思い浮かべて、方程式の形に作り上げたものであるのに対して、後者は、実際に発生したデフォルトデータを一つ一つ見比べて、実際のデータから地道に作り出された方程式を指す。デフォルト率の評価モデルとして一般的な「ロジスティック回帰モデル」は、統計モデルの一形態である。