Riskpedia(信用リスク用語集)

TTC格付

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読み TTC
英語名 through the cycle rating

 債務者格付制度においては、貸出先の信用力に応じてこれを区分して評価する仕組みになっているが、この信用力評価の前提となる経済環境の違いによって、PIT(point-in-time)格付とTTC(through the cycle)格付とに分けることができるという、伝統的な考え方が存在する。
 TTC格付は、5年から7年程度の景気サイクル全般を通じての貸出先の信用状態を評価対象とし、具体的には、景気サイクルの最悪期における貸出先のPDをもとに格付を決める手法である。この場合、想定する経済環境は常に一定となるため、貸出先の財務状態に変化が無ければ(景気最悪期の)PDも変わらないと考える。
 TTC格付では、経済状況の変化によって格付ごとに属する貸出先の顔ぶれが変わることはないので、格付ごとの貸出先の構成比も大きく変わることはない。このため、格付ごとの(毎年の)PDと実績デフォルト率は、景気の状態その他に応じて変動することになる。すなわち、景気が悪化すれば格付ごとの実績デフォルト率は上昇し、逆に景気が改善すれば実績デフォルト率は低下する可能性が高い。